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OMソーラー
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このページでは、OMソーラーについてと、それより大きな概念であるパッシブソーラーについてご説明します。

■OMソーラーハウス 

OMソーラーハウスとは 主に住宅のソーラーシステムの一つですが・・・

そもそもソーラーハウス
には
一般的にアクティブシステムとパッシブシステムの2種類がありまして・・・
創夢設計ではパッシブシステムの実例が多くあります。
一部では複合(ハイブリット)も行っています。

アクティブシステムとは 機械的で、能動的なシステムです。
多くは、太陽の熱や光を別のエネルギーに変換して使います。
具体的には太陽光発電などに代表されます。

パッシブシステムとは 自然力を活かし、受動的なシステムです。
熱を熱のまま使います。

再びOMソーラーハウスは パッシブソーラーを主に活用したソーラーシステムで、日本でもっとも
歴史があり、しっかりとしたノウハウが確立されたものです。
具体的には、言葉で説明しにくいので下図をご覧下さい。
当社では過去に2件の住宅と、1件の公立保育園でOMソーラーを
採用しました。



また、詳しくお知りになりたい方は、下記の団体のホームページをご覧下さい。
  • OMソーラー研究所
    http://www.solarcat.co.jp/
    パッシブソーラーハウスを中心に、エコロジカルな建築を目指す設計者の集まりです。

  • OMソーラー協会
    http://www.omsolar.co.jp/
    パッシブソーラーハウスを中心に、エコロジカルな建築を目指す施工者の集まりです。

OMソーラーの場合、施工者がOMソーラー協会加盟工務店に限定されますので、安心して任せられる
という利点がある反面、自由な価格競争が行われにくいという限界もあります。



そこで考えたのが以下のパッシブソーラーハウスです。
パッシブソーラーハウス

OMソーラーを採用していて、もっと安価にパッシブソーラーシステムを使えないかとの思いから、これまでのOMソーラーの経験や、下記の太陽エネルギー学会員の方々の経験・報告などから学んで、市販の一般的な設備機器などの組み合わせで、パッシブソーラーシステムの家を3件設計・監理しました。

このサイトでは、そのうちHSM邸と、KMY邸を紹介しています。


屋根で暖められた空気を床下に送る考え方は基本的にOMソーラーと同じですが、お湯を取る仕組みまでは市販の設備では出来ませんでしたので、現時点ではお湯を太陽エネルギーでまかなう場合には独立した太陽熱温水器を設置しています。

■参考リンク
太陽エネルギー学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jses/index.html
ソーラーハウスに限らず、太陽・風・地熱などの自然エネルギーを活用することを研究する大学や民間企業の研究者たちの集まりです。

□機器類について色々探しましたが、今のところ下記のメーカーの製品に落ち着いています
・三菱電機 http://www.mitsubishielectric.co.jp/
ダクト用換気送風機 V-150CP-D、 中間取付型電動三路シャッター P-183DUA などを心臓部に使用しています。

・山武ビルシステム http://bsc.jp.yamatake.com/
温度センサー、 温度センサー用モニター、 デジタル表示モニターを、制御系に使用しています。

これ以外は、ダクトなど、どこでも入手可能な機器類を使用し、上記の合計金額は、家の規模にもよりますが、20万円〜30万円程度で済みます。ただし、それらの機器類は、パッシブソーラーを目的に作られているわけではない汎用製品ですので、何でもスイッチ一つでオートマチックな生活に慣れている人には、操作が煩雑かも知れません。

目的は、自由に設定した温度を関知して、なるべく自動的に換気扇を回し、空気を屋根裏から床下まで送り込むことなので、それほど難しい事では無いのですが、ぴったりの物にまだ出会っていません。

お湯取りは、不可能ではありませんが、建物は長く使う物なので、万一の事故の際に、小屋裏で漏水事故が起こったら責任を負いかねるので、怖くて出来ません。むしろ既成の太陽熱温水器の併設をおすすめしています。

尚、太陽熱温水器に関しては、様々なメーカーから「こなれた」製品が出ています。値段も単品の製品定価で15万円程度です。
メーカーの選択に当たっては、湯沸かし器と併用で使う場合が多いので、双方について使い勝手が良く、信頼の置けるメーカーが良いでしょう。たとえば・・・(何ももらっていませんが←当たり前)
長府製作所 http://www.chofu.co.jp/
ノーリツ http://www.noritz.co.jp/
日立ハウステック  http://www.hitachi-ht.com/



■ついでですが、給湯の熱源を何にするのか?
これは、住宅の設計の際に必ず遭遇する課題で、ケースバイケースで解決しています。
決定する基本的な条件として、
・敷地条件:都市ガスがあるか、給油車が接近できる石油タンク置き場があるかなどです。
・想定利用総量:これまでの生活での光熱費の割合や金額をヒントにし、イニシャルコストか、ランニングコストのどちらで判断するか?
・生活パターン:洗濯を朝するのか、夜するのか? お風呂は短時間にまとめてはいるのか、バラバラに1日中沸かしておくのか?
などを参考に、ガス湯沸かし器、石油湯沸かし器、深夜電力型電気温水器、最近ではエコキュート(CO2冷媒ヒートポンプ給湯器)、将来的には燃料電池などから選択して行きます。

さらについでですが、調理器の熱源などについて、最近ではオール電化が出てきましたので、それについて一言
これまでは、調理器の熱源と言えば、都市ガスとプロパンガスの違いはあれ、ほとんどの住宅で「ガス」と決まっていました。ところが昨今では、電力会社が主体となって、電磁調理器を用いたオール電化が増えてきています。その背景は以下の通りです。
・電力会社が電気をたくさん売って設けたい
・特にほとんど捨てている夜間の電力を買ってもらい、そのエネルギーを各家庭で昼間も使うことで電力の「ピークカット」をしたい。
 (この背景には、新たな(原子力)発電所を建設しにくい、すでにある(原子力)発電所に事故が多発しているなどの危機感があります)

・高齢化社会を迎え、高齢者家庭でコンロの火のつけっぱなしなどの火災予防が必要
・(一般的に)地震などの災害時には、電力の方が(都市)ガスより復旧が早い。 プロパンの場合は当てはまりません

確かに、オール電化には安全や清潔などのイメージがあり、「新しい住宅はオール電化にしてみようか!」 と考える方も多くいらっしゃいます。

別に、創夢設計はオール電化に反対しているわけではありませんが、筆者は特定のエネルギー源への偏重は危険であると考えています。
なぜなら、何らかの条件の変化で、電力が十分にまかなわれなくなる、電気料金が高騰する事だってあり得ます。一方では、トイレをくみ取りにしてメタンガスを取り、それで調理器の熱源にする事を研究・実践している人も存在しています。選択は建て主さんの自由ですが、そのリスクを負うのもご自身です。

したがって、
住宅に必要なエネルギーのリスク分散という考え方を持ち、適材適所でエネルギーを使い分ける事が賢い選択であると考えます。
基本は、それぞれの目的に足して、イニシャル+ランニングコスト(最低10年ぐらい)の比較をして、もっとも安い物が最適な熱源でしょう。
そして、
その中にパッシブなエネルギーの活用も含めておくと、いざという時にも安心です。

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ご連絡先:(有)創夢設計 webmaster : [email protected]
Tel:042-752-6441  Fax:042-751-1154
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